600冊の本

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構想から1年半・・・
赴任当初からの念願である Mathbook が、ついに公式に始動しようとしている。

赴任したばかりの頃、毎日たくさんのショックを受けながら見出した、マーシャルの教育の課題。
その改善のためのアイデアを盛り込んで構想を練りだしたMathbookは、マジュロ(首都環礁)の全公立小学校の生徒に配られることが大きなポイントのひとつだった。

私の考えるMathbookの最終目的地は、これに尽きる。
すべての子どもたちがある一定レベル(最低限レベル)の算数教育を受けられること である。

偶然出会った先生のレベルによって、その子の可能性をつぶしてはいけないと思ったのだ。
「今年はマジメな先生に教えてもらってよかった」
「今学期はJOCVに教えてもらってよかった」
そんな運試しのような感覚で、子ども一人の未来が変わってしまっていいのだろうかと思ったのである。

子どもがそれぞれ持っている未来への可能性を引き出すのが学校教育だと思っている。
始めはうまく引き出せなくても、せめてつぶすことはやめにして、最低限必要な資質を育てられるような場所にしたい。

そういった意図があって、私の中では”マジュロ全土”で実施するということにこだわってきたつもりである。
現在の製本作業、7種類の本を各600冊というのはなかなかに大変な作業であるけれど、600冊作らないとこの活動は意味がない。今までのようなアタリハズレのある教育を終わらせるために。

平等に教育を受ける権利を行使できるような環境をまずは整えなければならない。
人はすぐには変わらないので、環境を変えるのである。
環境整備の第一弾が、やっと始まろうとしている。
製本が終わると、待ちに待った新年度がはじまる。
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by cpts-romi | 2015-08-08 22:32 | 活動
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