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マーシャルの闘い 後半戦のはじまり

写真は、Ejitというマジュロ環礁内の離れ小島にある小学校の制服。
ここの住人はビキニ環礁からきているのですが、何ともそのまんまなドギツイデザインですね。
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マーシャルの小学校のクリスマス・年末年始休暇は、想像より長くなく、
休暇始まりこそクリスマス前からですが、休暇終わりは日本の仕事初めとほとんど変わりません。
学校以外の公共機関や商店なんかは1月1日のみのお休みのようです。
その代わりクリスマスはおやすみになります。新年よりもクリスマスのほうが大切にされているのは、キリスト教が浸透しているから。

そんな短い休暇後に始まった3学期。1月はばたばたと過ぎ、気づけば2月も中盤。学校で仕事をするのは、今年度の残り3か月少しと、帰国直前の新年度の1か月のみ。
気づけば終盤戦も佳境にきているのに、未だに落ち着かない日々の活動や、みえてこない成果に焦りを覚える毎日です・・・。
ま、そんなに簡単なら20年も支援続かないよね、と気楽にとらえて、今まで通りのんびりやっていきます。

さて、2月はじめにあげる予定だった、恒例の3か月レポートを、遅ればせながら作成しました。
活動をおこなっていると、自分がやっていることの意味や位置がわからなくなる時が多く訪れます。軸のある筋の通った活動を遂行するためにも、この定期的な振り返りと課題を見出す機会はおざなりにしてはいけないと実感しています。

前置きが長くなりましたが、肝心な報告は追記にたたみます。



11月
<主な活動>
・エグラのトレーニングにトレーナーとして参加し、隣の小学校と協力してワークショップ実施
・環境教育
・今年度初のオープンクラスがDUD(幼稚園)で開幕
・リタでのオープンクラスで、プログラムの重要性を認識
・広域研修でのプレゼンテーターを発掘しに、田舎の小学校へ視察

<主な出来事>
・職員室の印刷機が不調になり、基礎演習やワークブックを現地教員が準備することが難しくなる
・校長先生が日本研修から帰マ
・子どもたちがしているバスケットにハマる
・プラクティカムの先生(教育実習生)が学校を去る
・ピースパークでの慰霊式典に参加

<考えていたこと・精神状態>
・いっしょにやっていけそうな現地教員を見つけられず苦労する
毎日活動を共にできる安定した教員の存在がなく、なんとなく宙ぶらりんの状態が続いた。配属先の教員は新しい教授法をなかなか用いようとしない。これは、何か納得のいかない部分が教員本人にあるためであると思うが、そのような教員にはどのように入っていけばいいのか悩んでいた。実は今も悩んでいる。

・日本研修帰りの校長をうまく活かせない
せっかく日本で研修を受けてきた校長であるが、年のせいもあり、なかなか学校に安定して居ない。彼も新しい方法を取り入れるのは億劫なようだ。影響力や威圧感のある部分は多く活かしていけると思うのだが、放課後の活動などに協力的ではない。

・エグラのトレーニングにトレーナーとして参加
エグラはJICAとは全く異なるトレーニングプログラムだが、教育省を通すため、現地教員や校長たちへの影響力がある。これを活かして、それとなく私やJICAがオススメする方向性へと持っていくと、ひとりでするよりも楽にことを進めることができることに気づいた。

・職員室の印刷機の不調は、活動全体を不調にする?
あとに残る活動をおこなうには、配属先にあるものを現地教員が使っていくことをサポートしたほうがよいのだが、配属先の印刷機が壊れてしまった。授業で使用したいものを、私がプリントして持ってくるスタイルをとるしかないが、このままでは私がいなくなってからどうなるのかと、モチベーションさがりまくり。

11月は体調を崩したことも影響し、全体的に気持ちが下がっていたように思われる。
病は気から、気は病からですね~。

12月
<主な活動>
・平日のワークショップが軌道にのる?
・Staff Development でのワークショップ
・配属先でのオープンクラスの準備・実施
・配属先では、いっしょにやれなさそうな現地教員ともやってみるという方向性にシフトし、活動再開

<主な出来事>
・Jambo Arts(芸術作品の展示会みたいなやつ)
・配属先のピクニック(忘年会みたいなやつ)への参加がうまくいかず本気で落ち込む
・近隣国キリバスから来たシンガーのライブに行く
・クリスマスのビート巡り
・はじめてアネモネ(ピクニックビーチ)に行く
・2年目にしてはじめてブロックパーティ(新年のカウントダウンイベントみたいなもの)に参加

<考えていたこと・精神状態>
・平日のワークショップ
先月から始めたワークショップが、毎回開催されるようになった!・・・と思うと、教員の休みや他のイベントでつぶれたりする。オープンクラスの時期から集まりが悪くなり、年が開けて現在もなかなか開けていない。早く再開せねば。

・配属先でのオープンクラス
現段階で可能な最高のものを と考えていたが、授業者を決める段階で考えと真反対の方向へと進んでしまった。ともに活動をしていなかった先生たちが授業者となり、一から授業を作ることになったが、彼らのやる気がなかなか上がらないまま本番へ。
幼稚園部の先生は、がんばろうという気持ちがあり、できる限りのサポートができたが、全体でみるとあまりプラスにならなかったように感じる。全体プログラムを校長・副校長と話し合い、効率のよい形へと変更できたのは成果。

・隣の学校との行き来がだんだんと億劫になってくる
2校を跨いで活動していたが、新隊員が入ってきたこともあり、だんだんと疎遠になっていく。うまく引き継げたらよかったのだが・・・。なかなか難しい。
それに引き換えて、反対側の隣の学校への顔出しを始めた。巡回型の基盤を築けたらと思っている。

・やる気・柔軟性・学力があって、がんばる先生ばかりではない
仕事をがんばろうという気持ちや新しい方法を取り入れる柔軟性、そしてそもそもの学力は、教員にとって必須なものだと考えがちであるが、ここマーシャルではこの3つがそろっている先生は皆無に等しい。特にやる気や柔軟性のある先生は、カウンターパートとしてふさわしく、いっしょに活動していくと成果に表れやすいのかもしれないが、配属先の教員たちはやる気はあるが柔軟性がほぼなく、それまでおこなってきたことを変えることに抵抗があることに気づいた。
そして、実際のところ、この3つのポイントがすべて欠落している教員の多いマーシャルで、どのように教員のサポートをおこなっていくのかという点を考えていく上で、私のいる配属先は活動のいい対象なのではないかと思うようになってきた。
なかなかがんばれない先生をどのようにサポートしていくのか。がんばる先生と活動するより難しいことは多いけれど、マーシャル人の目線に立った教材Mathbookを作る上で外せないポイントである。うまくいかないことばかりでめげそうになるけど、がんばろうと思う。

がっかりしてばかりでもダメだなと開き直り始めた12月。
他の学校や隊員と比べてばかりでもしょうがない。気持ちの通じ合うマーシャル人の同僚に巡り合えただけでも本当に感謝すべきで、大切にすべきで。ありがたや~。

1月
<主な活動>
・MOE(教育省)の新年パーティでJOCVでダンスを披露する
・Staff Developmentでワークショップ
・MMM(校長会)にまさかのひとりで参加
・ウォジャでのオープンクラスにてワークショップを実施
・今年度2回目の100%ゴールテストの実施・分析
・他職種のJOCV間で合同ワークショップの開催について企画を立てる
・平日のワークショップが休暇以降消えている
・1年生、2年生の支援が必要な先生とMathbookを試用

<主な出来事>
・配属先の印刷機が復活!かわりにパソコンが壊れる!きー!
・3回目のダイビング!
・英語を習い始める
・以前住んでいたローラ村での月一ホームステイ開始
・新しくきたプラクティカムの先生(教育実習生)がイケメン

<考えていたこと・精神状態>
・ワークショップ慣れ
赴任当初から何度もチャレンジしてきたワークショップ。その他にもプレゼンなどといった、人前で話す経験を繰り返し積んだおかげか、一教室分(30名程度)でのワークショップは結構慣れてきた感じがする。言葉はつまるが、緊張はしなくなった。
最大の勝因は、相手に伝えることだけに焦点を当ててきたことだろうと思う。そのために必要なのは、事前の準備(特に話の組み立て)と、ノンバーバルコミュニケーション。最低限この2つがあれば、何とか形になるものなんだな~。あとは完全に言葉が足りない。そこを何とかせねば。(ずっと言ってる)

・「ワークショップ手伝うからやろうよ」
そんなワークショップであるが、配属先で週3回おこなっていたワークショップは、参加者があまりに少ないため自然消滅しかけていた。
そんな私を見てか、教育省でおこなわれた学期末テストの結果を見てかわからないけど、よき理解者である同僚が「手伝うからやろうよ」と声をかけてきた。マーシャル人の自発的な行動は日頃まったくといっていいほど目にしないためビビったが、イベント事がひと段落したらいっしょに再スタートすることになった。
新しくスタートするよりも、再スタートのほうがスムーズに行くと予想される。しかも同僚といっしょ。めげずにがんばっていきたい。

・100%ゴールテスト、現地教員に手伝ってもらいまくることに成功
赴任から1年以上が経ち、他の学校にも顔見知りが増えてきて、「これ、お願い^^」とやわらかく頼むことができるようになってきた。また、校長会に毎月参加していることで、校長先生たちはほとんど私のことを知っていてくれ、何か手伝うことは・・・と率先して話しかけにきてくれる。
「手伝ってもらう」というのは現地移行を目指す活動にとってとても大事なキーアクションで、相手が手伝ってあげていると思いながらやっていく中で、「こうやってテストは施行されるのか」とか「こういう順序でやれば効率がいいのか」とか、私たちが常識的にやっていることを、彼らが盗み学ぶことに繋がるのである。それに加えて、「あの子は計算中に指を使っている」とか「あの子は早く解き終わるが字が汚いから、もう一度確認させよう」とか、テスト中の子どもの様子に気づくこともできる。
「手伝ってあげている」から「自分たちでやっている」へと、長い年月をかけて意識が変化していくために、今は「手伝ってもらう」ことも活動の一環として積極的に取り入れている。


そんなこんなで、沈んだり、開き直ったり、浮き沈みの激しい毎日を過ごしています。
これからあと8か月(学校に行くのは実質4か月くらい)は、残すものを意識しながら、これまでやってきたことをまとめ始めたいと思います。

・配属先のTHEマーシャル人先生×Mathbookのコラボレーション実験
・Mathbookの本格改訂と、引継ぎ
・配属先のMathマテリアルや備品の整理と使用方法試行
・配属先でのワークショップ with 同僚
・隣の学校でのワークショップ開始
・みんなが学ぶ広域研修

残るものがあるのだろうか。
私が帰国した次の日には学校が閉校するとかもあり得ない話ではないような世界で、私がやってきたことが何か残るのかなあ~。なんてことを最近は考えたりもします。

マーシャルの先生が、指じゃなくて脳みそを使った算数教育を、自らで提供できるように。
マーシャルの子どもたちが、どんな先生のクラスになっても、最低限の算数教育を受けることができるように。

同職種で大変お世話になっている隊員が言っていた、序数と基数のお話。
なるほどなと感銘を受けたので、何回言っても伝わらない人たちに、何回忘れられてもめげずに、伝え続けたいと思います。
最低限はここだ、と気づいたこの3か月。

はやくも後半戦がはじまります!毎日に感謝。めげるなよー!
by cpts-romi | 2015-02-10 22:09 | 活動
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